正しいタイム計測方法 〜SEIKOのストップウォッチとジャパーンを使って記録を計ってみよう〜
『正しいタイム計測方法 〜SEIKOのストップウォッチとジャパーン・エコを使って記録を計ってみよう〜』
陸上競技の練習や体育の授業、スポーツテスト等では正しくタイムを計測することが重要です。
しかしながら、学校などでは正しく記録を計れていないケースがよく見受けられます。
〜よく耳にするプロ野球選手の50mのタイムなどは正しく計られていないことが多いです〜
ここでは、紙雷管を使わない簡易スタート信号機(ジャパーン・エコ)とSEIKOストップウォッチ(SVAE103)を使って
陸上競技の公式ルールに則った正しいタイムの計り方を説明します。
スタート信号機(ジャパーン・エコ)
1.スタート
「位置について」「用意」の言葉を用い、選手がきちんと静止したことを確認しスタートの合図を鳴らします。
競技会では火薬を使ったピストルが用いられますが、学校などでは難しいことが多いので、
代わりにジャーパン・エコを使ってみましょう。
位置について
用意
ジャパーン・エコを選手は見てはいけません。
合図の前に動くと不正スタート(フライング)になります。動いただけでダメですから注意しましょう。
スタート
ジャーパン・エコが閉じられた瞬間にストップウォッチの右のボタンを押します。
音を聞いてからだと音が伝わるスピード分遅れてしまうのでスタートは目で判断します。
(競技会ではピストルの閃光または煙を見てボタンを押します。)
2.フィニッシュ
記録を計る人はフィニッシュラインの延長線上に位置しストップウォッチを操作します。
競技会などでは階段状の台に座ることが多いです。
競技会では進行方向の右側に審判員は座りますが、学校などではどちらでもいいでしょう。
選手の胴体(頭、首、腕、脚、手、足を含まない部分:トルソーと呼びます)がスタート側の
フィニッシュラインの端の垂直面に到達した瞬間にストップウォッチの右ボタンを押します。
黄色く塗りつぶされている部分がトルソーです。
●2人以上計る場合
1人目
ストップウォッチの左のボタンを押します。(ストップウォッチは止まりません)
2人目
ストップウォッチの右のボタンを押します。(ストップウォッチが停止します)
2人以上計測した場合はラップを見て1人目と2人目のタイムを確認します。
RECALLボタンを押してモードを切り替えます。
RECALLボタンを押すと1着のタイムが表示されます。
右のボタンを押して2人目のタイムを表示します。
3.タイムの決定方法
現在市販されているストップウォッチは1/100秒単位が通常ですが、1/10秒単位に直して記録します。
また陸上競技の公式ルールでは1人の選手に対して3個の時計で計時することになっています。
● 1/10秒単位への変換
1/10秒未満の記録は常に繰り上げられます。人が計る場合は1/100秒の精度は望めないからです。
例えば、11秒23 という記録は 11秒3 になります。
11秒20 ならば 11秒2 になります。
● 3個の時計から最終的な記録の求め方
1/10秒単位に変換した3つの記録から最終的な記録(確定記録)を求めます。
◆3つの記録が同じ場合 → そのまま確定記録になります。
記録1 → 12秒5
記録2 → 12秒5
記録3 → 12秒5
12秒5が確定記録になります。
◆3つの内、2つの記録が同じ場合 → 同じだった2つの記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒6
記録2 → 12秒6
記録3 → 12秒5
12秒6が確定記録になります。
◆3つの記録がすべて異なる場合 → 真ん中の記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 12秒5
記録3 → 12秒6
12秒5が確定記録になります。
◆1つの記録がとれず、2つのみの記録だった場合 → 遅い方の記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 12秒5
記録3 → 記録取れず
12秒5が確定記録になります。
◆記録が1つのみだった場合 → 記録は参考記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 記録取れず
記録3 → 記録取れず
12秒4は参考記録になります。
学校などでは複数のストップウォッチを使えるケースは稀だと思いますので、1/10秒単位への変換程度で十分だと思います。
特にスタート方法によってタイムは大きく変わりますので、正しいスタートルールにてタイムを計測し
練習や体育の授業などに役立てましょう。
陸上競技の練習や体育の授業、スポーツテスト等では正しくタイムを計測することが重要です。
しかしながら、学校などでは正しく記録を計れていないケースがよく見受けられます。
〜よく耳にするプロ野球選手の50mのタイムなどは正しく計られていないことが多いです〜
ここでは、紙雷管を使わない簡易スタート信号機(ジャパーン・エコ)とSEIKOストップウォッチ(SVAE103)を使って
陸上競技の公式ルールに則った正しいタイムの計り方を説明します。
スタート信号機(ジャパーン・エコ)
1.スタート
「位置について」「用意」の言葉を用い、選手がきちんと静止したことを確認しスタートの合図を鳴らします。
競技会では火薬を使ったピストルが用いられますが、学校などでは難しいことが多いので、
代わりにジャーパン・エコを使ってみましょう。
位置について
用意
ジャパーン・エコを選手は見てはいけません。
合図の前に動くと不正スタート(フライング)になります。動いただけでダメですから注意しましょう。
スタート
ジャーパン・エコが閉じられた瞬間にストップウォッチの右のボタンを押します。
音を聞いてからだと音が伝わるスピード分遅れてしまうのでスタートは目で判断します。
(競技会ではピストルの閃光または煙を見てボタンを押します。)
2.フィニッシュ
記録を計る人はフィニッシュラインの延長線上に位置しストップウォッチを操作します。
競技会などでは階段状の台に座ることが多いです。
競技会では進行方向の右側に審判員は座りますが、学校などではどちらでもいいでしょう。
選手の胴体(頭、首、腕、脚、手、足を含まない部分:トルソーと呼びます)がスタート側の
フィニッシュラインの端の垂直面に到達した瞬間にストップウォッチの右ボタンを押します。
黄色く塗りつぶされている部分がトルソーです。
●2人以上計る場合
1人目
ストップウォッチの左のボタンを押します。(ストップウォッチは止まりません)
2人目
ストップウォッチの右のボタンを押します。(ストップウォッチが停止します)
2人以上計測した場合はラップを見て1人目と2人目のタイムを確認します。
RECALLボタンを押してモードを切り替えます。
RECALLボタンを押すと1着のタイムが表示されます。
右のボタンを押して2人目のタイムを表示します。
3.タイムの決定方法
現在市販されているストップウォッチは1/100秒単位が通常ですが、1/10秒単位に直して記録します。
また陸上競技の公式ルールでは1人の選手に対して3個の時計で計時することになっています。
● 1/10秒単位への変換
1/10秒未満の記録は常に繰り上げられます。人が計る場合は1/100秒の精度は望めないからです。
例えば、11秒23 という記録は 11秒3 になります。
11秒20 ならば 11秒2 になります。
● 3個の時計から最終的な記録の求め方
1/10秒単位に変換した3つの記録から最終的な記録(確定記録)を求めます。
◆3つの記録が同じ場合 → そのまま確定記録になります。
記録1 → 12秒5
記録2 → 12秒5
記録3 → 12秒5
12秒5が確定記録になります。
◆3つの内、2つの記録が同じ場合 → 同じだった2つの記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒6
記録2 → 12秒6
記録3 → 12秒5
12秒6が確定記録になります。
◆3つの記録がすべて異なる場合 → 真ん中の記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 12秒5
記録3 → 12秒6
12秒5が確定記録になります。
◆1つの記録がとれず、2つのみの記録だった場合 → 遅い方の記録が確定記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 12秒5
記録3 → 記録取れず
12秒5が確定記録になります。
◆記録が1つのみだった場合 → 記録は参考記録になります。
記録1 → 12秒4
記録2 → 記録取れず
記録3 → 記録取れず
12秒4は参考記録になります。
学校などでは複数のストップウォッチを使えるケースは稀だと思いますので、1/10秒単位への変換程度で十分だと思います。
特にスタート方法によってタイムは大きく変わりますので、正しいスタートルールにてタイムを計測し
練習や体育の授業などに役立てましょう。
- 2011.01.25 Tuesday
- FAQ
- 12:20
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